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キララ九条3町商店街ニュース

キララ九条3町商店街の店主から、お客様へお知らせしたい情報を投稿する掲示板です。
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商店街へ来る前に、一度目を通しておくといいかも…!

こころあたたまる話 商店街の出会い

商店街で昔なつかしい人に会った。

 その人は、以前私の患者さんだった。老夫婦ともに私が診させていただいていて、いつも車椅子に座る奥様を押して、かいがいしくお世話をしているご主人で、おしどり夫婦ぶりがうえすぎ歯科のスタッフの中でも評判だった。診療中の会話は、家では掃除、洗濯と身の回りの事は、年老いたご主人がやっていると言っていた。「料理はどうしているですか?」と聞くと、「料理は商店街の佐合さんで買ってますわ。やはり口にあうのでね。」と言うので、私も佐合さんで買った時もある。診療外でも、たびたび車椅子を押すご主人を商店街でお会いし、会う度に挨拶をかわす仲だった。きっと、商店街でも、評判のご夫婦だと思う。

以前、そんなお二人をよくみかけたのに、ここ数年会わなくなっていたので、気になっていたのだ。そんな昔の患者のご主人が九条駅方面に、一人で歩いていたので、つい声をかけた。

「お一人ですか?奥様は?」

「それがね、先生。4年前に亡くなったんですわ。」

「もう、そんなに経つのですか?以前は商店街でよくおみかけしたのですが、最近、お会いしないから気になっていたんですよ。」

「ずっと家で看ていたんだけど、二回目に入院になっちゃって。それで、亡くなってね。でも、苦しまずに逝ったかな。最後まで先生のいれてくれた歯で、流動食になくこともなく、よく食べてたよ。」

私のような者にとって、そう言われるのが、なによりうれしいお言葉だ。そして、最高のほめ言葉だ。

「最期、焼いたときもね、先生の入れてくれた歯は燃えずに残っていたよ。強いね。今は骨壷に骨と一緒にはいっているけどね。」

今まで、ずっと気になっていた奥様の最期を聞き、安心した。私の入れた歯で最期までお食事が出来たということを。

やはり、この仕事をしていると、最期まで自分の歯で食事が出来るかどうかという必然性をわかっているからだ。良かった。私がしたことで、喜んでいただける。とても幸せな気持ちになった。

「家内は最期まで痩せることなどなく、頬なんかもふっくらしていたから、最期の顔も綺麗だったよ。」

奥様の顔が浮かんだ。素敵な笑顔だった。

「奥様が亡くなられてから、いかがですか?」

と聞くと、

「今まで、一緒にいろんなところに行ったでしょ。だから、一人で行く気せえへんのですわ。」

「これから、どこに行かれるんですか?」

と聞くと、

「奈良にいる息子家族の所にいくんですわ。」

お孫さんが三人いて、みんな女の子とのこと。奥様のお墓も奈良にあり、息子さんがよく行く事。そして、今日は自分が行くけど、.いつもは。息子さんが九条に来てくれることなどを話した。、

「では!」と別れたご主人の後ろ姿を見送り、ご主人と奥様二人分のお辞儀をした。

その日は雨だった。あたたかい雨だった。

 

 

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